”看取り”と聞いて、どんな印象をお持ちですか?

 

 

 

年々、高齢化していく中で身体的な不調は

つきものとなってまります。

どんなに元気な方にも、

命がある限りいつかは「死」が訪れます。

それは、自然の摂理で当たり前と言えば

当たり前なのですが

その時がいつくるかは、

誰にもわかりません。

 

 

 

「今年も、一緒に桜を見る事ができて良かったわ。

 また、来年も一緒に見る事を目標に頑張ろうね」

 

そんな思いで、1年1年を大切に

過ごされる方もいらっしゃいます。

 

いつまでも、元気で過ごして頂く事はもちろん喜ばしく

嬉しい事です。しかし、「死」はいつかは訪れます。

それを目前にした時、初めて気付き、初めて向き合う。

今まであんなに元気だったのにと、

消えかけたろうそくの火を一生懸命に大きく燃やそうとする。

治療をしても改善が見られず、寿命が近づいた方に

延命治療をする事は、本来の看取りではないという

考え方もあります。

しかし、”これが看取り”という型にはまった考え方では

なくとも、一人一人違った看取りが存在しても

良いのではないかと思います。

ご本人の思いが、まず一番大切ですが

そばで見守るご家族の皆さんの思いも大切だと考えています。

食事が入らなくなって来た、それでもなんとか一口でもと

食べてもらえるよう頑張って食べてもらいたいと願う思い。

食べたくない人に無理に食べさせて誤嚥したら大変。

本人を苦しめる事になるから、何もせずに見守る。

様々な思いが、そこには出現します。

 

目前にして初めて向き合い、初めて考えるのではなく

元気なうちから、

”まだ先のこと”なんて思わずに、”向き合う”事が大切と言われています。

ご本人の意向が伺える間に、どのように最期を迎えたいか

確認しておくことが重要となります。

ご本人がすでにご自分の意向を伝えられない状態の場合は

ご家族の方の思いが大切になってまいります。

私達は、その思いに向き合い、出来る限り意向に沿いながら

共にご本人をサポートさせて頂きたいと

考えております。